とある会社員の田中と森谷は、この会社に同時期に入社した。
しかも部署も職種も同じなので、二人は仲良くなり、一緒にスキルを磨き成長していった。
二人が勤める会社はいい会社ではあったが、小さな会社であり将来のキャリアパスも限られているので、いつかはもっといい会社に転職したいという思いが二人ともあった。
入社2年目に突入。
田中は家の近所にある会社の求人に応募した。理由は、現職と同じ職種ながら給与がよく、キャリアアップが見込めたから。
しかし、田中はその選考に落ちた。理由は「リーダー経験がない、アピールできる実績がない、あと外資系なのに英語力がない」ことだった。
田中は、入社2年目の自分には市場で価値のある実績も能力もないことを痛感した。
正直、仕事中は目の前のタスクに追われ、アピールできる実績や能力を作ろうなんて考えたこともなかった。そのため、この経験は将来のことを考えるいいきっかけになった。
その後も田中は何度か求人応募したが、結局これだ!という転職先は見つからなかった。
入社4年目に突入。
田中は仕事でプロジェクトの中核を担うようなポジションに従事し、それなりに実績を作ることができた。
また、面接での指摘もあり、英語を長らく習っているので英語力も付いていた。
その経験を使って、また理想に近い会社の求人に応募した。
今度は、採用された。
実は、ずっと一緒に働いてきた森谷もこの少し後に転職活動をしたらしい。
だが、森谷は理想の仕事の内定を得ることはできなかった。理由は、「リーダー経験がない、外資系なのに英語力がない」ということだった。
定期的に転職活動してきた田中は、自分に足りないものを常に把握し、仕事をしてきた。
そのため、他社や世の中で要求される知識や経験を身に着け、理想の仕事につくことができた。
一方で、森谷は社内という限られた空間は活躍できたが、業界を通して見ると足りない知識・経験も多く、理想の仕事をゲットすることはできなかった。
つまり、田中は転職活動を継続していたからこそ、理想の仕事に付くことができたのだ。
定期的に転職活動する
僕は先日転職をしましたが、転職活動をする中で、「もっと市場で求められるスキルを磨いておけばよかった」と思うことがありました。
その足りないスキルのせいで、応募できなかったり、選考で落ちた会社があったからです。
転職活動をすると、自分の実績や能力の足りない部分が見えてくると思います。
普通に仕事をしているとつい目の前のことに追われてしまい、将来を見据えてどんな経験や能力が必要なのか意識することは難しいことがあります。
転職活動は自分の立ち位置を客観的に見るいい機会なので、転職したい・したくないに関わらず、転職活動を定期的にするというのは良いアイデアだと思いました。
半年に一回でも、一年に一回でもいいと思います。
もし受かっちゃったら、現職と比較し転職するのももちろんアリです。
落ちたとしてもそこで足りなかったスキルや経験に気づけるので得ることの方が多いです。
影響されたエピソード(というか内容ほぼそのまま)