今回は感情にまつわるトラブルを解決する手段について書いていきます。
ついつい怒ってしまう、落ち込みやすい、他人の目を気にしすぎるなど、人は生きていると様々な感情の問題に突き当たります。
そんな時、ゴッドモード、つまり第三者の視点で自分のことを見るとうまく対応できると思いました。
ちなみにこれは、EQ(心の知能指数)についての本を読む中で考えたことです。
EQとは、自己や他者の感情を知覚、コントロールする力のことです。IQ(知能指数)が高いだけでは、ビジネスや人間関係で成功するのは難しいことはみなさんも何となくわかっていると思います。では他に何が必要なのかといえば、このEQという能力だとも言われています。EQは自己の理解だけではなく、他者とのコミュニケーションするときも非常に大切です。ある記事によると、EQは仕事のパフォーマンスのなんと58%を担っているとのことです。
ゴッドモードとは
この記事内では、ゴッドモードとは、神様のように上からの目線で見る方法のことを指します。
本当は「何でもできる」みたいな意味で使われることが多い言葉です。ただ、今回勝手に意味を少し変えて使っています。
ゴッドモードで自分を見ると、第三者目線で物事を考えられるので、感情に流されず冷静な判断がしやすくなると思います。
ゴッドモードを使う
ゴッドモードを使う流れとしては、次のような感じです。
①自分に感情の変化が起こる。(怒る、悲しむなど)
②即座にゴッドモードを発動する。イメージとしては、自分自身を上から見下ろしているところを想像する。
③ゴッドモードの立場で、自分の感情を整理する。「あー怒ってるなーこいつ、ここでキレちゃだめだぞ〜」のような感じ
④ゴッドモードで考えた通りに、自分が発言・行動する。
使用例:子どもの口答えに対して怒鳴ってしまう
子どもが口答えしてきてつい怒ってしまう場合を例に、ゴッドモードを使ってみましょう。
まず、親であるあなたに子どもが口答えします。
普段なら怒り返してしまうところ、今回はゴッドモードを発動します。
ゴッドモードで自分の気持ちを見て、
「口答えをされて今自分は怒っている。だが、ここで怒鳴るのはこの状況のベストな解決方法ではないはずだ!」
と整理します。
このようにまるで他人事のように考えることで、怒りという感情を無視します。
結果的に、
「難しい年齢の子どもだから、口答えは当たり前。むやみに反応するのはやめよう」
「なぜ子どもがそう口答えしたのか、本人の意見をまず聞いてみよう」
など、感情的な状態では思いつかないような考えが浮かんでくるのではないでしょうか。
使用例:怒りっぽい上司に頼みにくい
もう一つ例を出してみます。
あなたは仕事で、怒りっぽいあの嫌な部長にどうしても頼み事をしなくてはいけないとします。
いつもなら躊躇して時間もかかり、暗い気持ちになります。
ここでゴッドモードを使うと、
「自分は今、上司に怒られることを恐れて行動を躊躇している」
と気持ちを整理できます。
その上で、やっぱり必要だからさっさと行動しよう、やっぱり嫌だから他の上司に頼もう、など対応を冷静に考えることができます。