最近読んだ「先生のための問題解決」という本のメモです。
この記事で取り上げるのは、問題を解決するにはWhere→Why→Howの順番で考えると良い、という話です。
例として「生徒が宿題をやってこない」という問題をこの考え方を使って解いていきます。
ちなみに僕は先生ではないです。(じゃあなんでこの本読んだんだ。。。)
問題:生徒が宿題をやってこない
生徒が宿題をやってこないという問題を解決したい場合、まずはどう考えるでしょうか。
・ちゃんとやってくるように生徒に言う
・宿題をやってこなかったら罰を与える
・宿題をやってきたらご褒美シールをあげる
など、こうすればいいのではと真っ先に対策法を考え始めてしまうことがないでしょうか。
本によると、これは良いアプローチではないそうです。
問題を解決するには、対策を考える前にどこに問題があるのかを考えることが大切だそうです。
これを読んだ時、確かにそりゃそうだなと思いました。一方でよく振り返ると、実践できずに早々に対策を考え始めてしまった経験も多くあると思いました。。
まずはWhere
どこに問題があるか?をなぜ最初に考える必要があるのか、本では簡単な例え話を使って説明しています。
医者が患者を診るとき、患者の話をまったく聞かずに
「この薬を飲んでください」「ゆっくり休んでください」「この薬も効きが良いので塗ってみてください」「レントゲンを取りますね」「この注射打ちましょう」
と闇雲に対策をするはずはありません。
まずは患者の話を聞いたり、実際に体を見たりしてどこが悪いかを診断するはずです。
問題解決もこれと同じです。
問題がどこにあるかわかるからこそ、解決に向けた次のステップに進めるということですね。
次にWhy
問題の所在がわかったら次にその原因を考えます。
最後にHow
最後に、原因に対する対策を考えます。
生徒が宿題をやってこない問題の解決方法
ではWhere、Why、Howのステップで、冒頭の問題を考えていきます。
まずはWhere。
例えば、次のような切り分けができます。
- 国数英理社のどの宿題をやらないのか
- 調べればできる宿題と、考えなきゃいけない宿題(ドリルなど)どちらをやらないのか
本の中では、2つ目の観点を考える中で、ドリルのような考える系の宿題をやってこない生徒が多いことに登場人物が気づきます。
次にWhy。
生徒が考える系の宿題ができないのは、
- 学んだ場所と違う場所で内容を思い出そうとするのは難しいから
ではないかと本の中では話が進みます。
教室と自宅では環境も違うし、もちろん時間も経過しているので、習ったことを思い出すのが難しいのではということらしいです。
最後にHow。
最終的に次のような対策を考えました。
- ドリルの最初の1問を授業中に解かせることで、生徒が家でも同じことをしやすくなる
確かに途中まで解いてあれば、家で再開する時の心理的な負担は減りそうな気がします。
あ、ここ教室でやったとこだ、続きからやればいいんだ!となりそうですよね。
このような流れで考えることで、より良い問題解決ができます。
感想
基本なのかもしれませんが、ためになる話でした。
宿題の問題はこれで解決するかどうかはさておき、考え方の流れとしてはすごく納得できました。
もし僕が子どもだったら、SwitchとiPadでも取り上げられない限り宿題しないと思います。(だめだこりゃ)